Contents
世界中の5人に1人にアクセスするには?
世界の人口は2016年12月現在、73億人ほどです。
そのうち、英語を話す人口はどのくらいいるかご存知ですか?
Statistaというウェブサイトからの引用ですと、世界中で15億人ほどが英語を話すそうです。
しかしながら、そのうちネイティブスピーカーは、たったの3億7500万人。
( https://www.statista.com/statistics/266808/the-most-spoken-languages-worldwide/)
英語を話している人の中で、4人に1人しか、母国語の人はいないのです。
そう思うと、なんだか勇気が出ませんか?
そして、世界人口に対する英語人口のことを考えると、5人に1人が英語を話す人ということになります。
つまり・・・
それだけいろんな人とコミュニケーション出来るチャンスが増えるということ。
【人生の豊かさは、アクセス力と移動距離に比例する】
どう言っていたセミナー講師がいましたが、まんざら間違ってもいないような気がします。
より多くの人にアクセス(コミュニケーション)し、どんどん世界に出ていろいろな文化を見聞きし、視野を広める。
そうすると、日本だけにいたのでは、決して分からなかったことを感じることが出来ます。
英語は留学すればOK?
私学の高校などに行くと、帰国子女の生徒さんたちが、ほとんどネイティブと同じ発音で話していて、格好いいなあ~、なんて思うこともあり、周囲の生徒たちは、
「あんな風に話せるようになるには、留学以外にあり得ない・・・」
そう思うかもしれません。
プリモ英会話クラスには、大人の生徒さんも小学生や中学生も幅広くいらっしゃいます。
年齢で言うと、小学低学年~80代、といった感じです。
それぞれ、目的に合った形で会話のレッスンをしていますが、高校生~大人は、すでに英語の発音に対する思い込み、癖がある場合が多く、なかなか修正に時間がかかる場合があります。
一方、小学生くらいのお子さんですと、文法などは一つも分からなくても、発音通りに真似して、文章をそのまま、最初から「そういうものだ」というインプットが出来ます。
なんの学習もそうですが、インプット、アウトプット、フィードバック、この3つのサイクルがあって初めて伸びてきますし、成果が出てきます。
今までの日本の英語教育では、読み書きが中心であり、言葉でのアウトプット(実践)、文章を自分で作って書くことが後回しになってきた感があります。
本当の意味でコミュニケーションするには、「聞く」「読む」「話す」「書く」という4つのスキルが必要ですが、今までの日本の英語教育では話せるようにならないことが明らかです。(悲しいですね・・・)
ほとんどの日本人は、中高で6年間英語を学習し、大学で4年間さらに学習している場合も多いにも関わらず、日常会話さえままならないことが多い、これは明らかにおかしいと思うのです。
とはいえ、お子さんを留学させる余裕がある家庭はごく一部。 でもご心配なく。全然大丈夫です!
”入社までに英語を勉強し直してきてください。”
かくいう私も英米文学科を卒業しておきながら、点数は取れても、外国人の前に出るといきなり緊張して話せなくなるような生徒でした。
1ヵ月ほどサンフランシスコ郊外に英語の勉強には行きましたが、それがうんと役に立ったかというと、語学力の観点ではどうかなあ・・・という感じです。
ただ、言えるのは、確実に外国人に慣れ、ひるむことがなくなったことでしょうか。
とりあえず、慣れはしたものの、実際にスムーズにコミュニケーションするにはほど遠い状態のまま、外資系の会社に入社しました。
合格はいただいたものの、当時の人事部長に言われたことは、今でも忘れられません。
「入社の3月までに、英語を勉強し直してきてください。」
「はい・・・」
小さく縮こまるような気持ちでした。
しかしながら、実際には入社までに大した勉強をするでもなく、社会人生活が始まりました。
最初に配属されたのは、コールセンター。
英語、中国語、日本語のお客様の電話が容赦なく入ってくるような部署です。
そこで、必要な定型文を覚えて行ったのです。
そのうち、お客様が多少別の要望などがあっても応用できるようになり、苦情の対応なども出来るようになりました。
まさに数をこなしてナンボ、といったところです。
当時、一日に100件くらいの電話を取り、その3分の1くらいは英語だったのではないでしょうか。
毎日そのくらいの量をこなさなければならなかったため、私の英語力は飛躍的に伸びました。
しかし・・・
次に困ったのは、会議と外国人上司とのカジュアルな雑談。
「コールセンターの業務は英語で出来ても、外国人とスムーズに会話が続かない・・」
「本社の会議で英語でプレゼンテーションするなんて・・ヤバイ」
本当に英語に真剣に取り組むきっかけとなったのは会議です。
そのころ、実践していたプログラムはNHKラジオの「ビジネス英語」でした。
プログラムを聞いて、知らない単語をチェックし、それを使えるようにしていく。
その繰り返しです。
そして・・・とうとうやってきた本社でのプレゼンテーション。
朝5時ごろには起きて、20分間のプレゼンテーションを鏡の前で、5回は練習しました。
ノートを見ないで話せるようになるまで、徹底的に練習。
結局、楽な道なんて実はないのですが、現在、英語を学習したいと一生懸命に学んでいらっしゃる人たちにお薦めしたいのは、やはりインプットとアウトプットの量を増やすことにつきます。
インプットばかりしていても、実践の場がなければ脳の肥しになって終わってしまいます。
(私のフランス語がそうでした・・・。大好きなので、何度も、そして足掛け何年も勉強しているのに、実践の場がないので、一向に覚えられないし、話せるようになりません。。。笑)
2020年には大学入試も大幅に変わる!
いままでの教育を反省し、文部科学省が動き出しました。
「大学入学希望者学力評価テスト」は、英語だけが変更になる訳ではありませんが、特に英語は激変の可能性、難易度が上がる可能性大です。
スピーキングや、自分で文章を論理的に作る力がより重視されていきます。
ただ話すのではなく、「自分の考えをどう話せるか」が大切。
そもそも、コミュニケーションというのはそうでなくてはならないのですが、英語だとなぜか型ばかり気にして「考え」を話すことが出来なくなってしまうことが多いですよね。
欧米では、子どものころから「交渉力」「論理立てて説明する力」「議論する力」などが養われますし、学校でもディベートの時間などがあります。
日本の場合は、「はっきりと言わない美学」や「遠まわしに相手に気付いてもらう方が望ましい」という考え方もあり、結論をズバッと言ってしまうことを躊躇する空気があります。
しかし、ビジネスにおいて、または国際的にこれから活躍しようという子ども達においては、欧米式コミュニケーション法も学んでおいた方が良いでしょう。
「結論(望ましい結果、ゴール)を明確にする」
これは、人生目標を立てるにおいても、ビジネスにおいても、勉強においても実はとても大切なことです。
目先の目標ではなく、最終的にどこを目指したいのかが分かっていれば、地味な勉強や練習も苦にならないと思います。
そして、これから変わっていく入試のスピーキングなどでも、会社のプレゼンでも役に立つのは、この「結論を明確にする思考」。
「私はBが正しいと思います。」
「なぜなら、理由は3つあります。」
「まず1つ目ですが・・・」
このパターンで話をすると、聞き手にストレスを与えずにスムーズに話を聞いてもらえますので、ぜひ出張などで相手先と交渉する必要がある場合などに取り入れてみてください。
2020年以降の入試に備えるお薦め英語勉強法
細かいノウハウなどはここでお話するつもりはありません。PRIMOのお薦め勉強法はやや抽象的になりますが、次のようなことです。
-
ネイティブの音声を多く聴く。それをそのままシャドーイング。(あとから真似してみる。)
-
細かい文法にハマらず、とにかく「言い回し」をそのまま覚えて実際に使ってみる。
-
実用的な単語をより多く覚える (TOEICはボキャブラリービルディングにもお薦め)
-
論理的立てた話し方を意識する。
-
とにかくネイティブスピーカーと話す機会を作る
-
ネイティブが周りにいなければ、英語を話す世界中の5人に1人の人達にアクセス出来るよう、自分が移動する!(旅をする!)
ぜひ、意識して「インプット」、「アウトプット」を繰り返してみてください。
そして、本来は「フィードバック」も大切です。 間違っているところなどを、周囲のネイティブスピーカーに直してもらい、改善を繰り返していけば、1年後くらいには見違えるほど話せるようになっているはずです。
効率的に英語を学習できるよう、どんどん話す機会を作ってみてください!